時代が戦国から太平へと移り変わると、井伊家の武具の製造に携わっていた数多くの職人たちは、藩の後押しを受けて仏壇製造へと転向していきました。そうして生まれた彦根仏壇は、「工部七職」と呼ばれる工芸技術の集積として形作られ、その伝統と技を変わることなく今に受け継いでいます。
優美さと耐久性を高める漆は何層にも塗り重ねられ、さらに美しく磨き上げられます。
輝きを放つ金箔は薄さわずか1万分の1ミリ。熟練の技によって1枚ずつ手作業で貼られます。
それぞれ分業によって作られた部品は、丁寧に革紐や組紐などで綴り合せられて完成します。※上の写真の革紐は特注品です。
※品質向上のため、鉄板や組紐など一部の部品は彦根以外で制作したものを使用しています。